宇宙マイクロ波背景放射(CMB)は宇宙のあらゆる方向から私たちに届いている放射線です。誕生当時、熱い火の玉であった宇宙の光が、宇宙が膨張するにつれて温度が下がり、やがてマイクロ波の波長(0.1-100 mm程度)をの放射線となり、宇宙を満たすようになりました。これがCMBです。CMBは、1946年にガモフによって理論的に存在を予言され、1965年にペンジアスとウィルソンによって偶然発見されました。CMBの温度はNASAのWMAP衛星やESAのプランク衛星により、2.725±0.001 Kと測定されています。
宇宙マイクロ波背景放射(CMB)
